「対称性の自発的破れ」あるいは「自発的対称性の破れ」
今年の流行語大賞科学部門(そんなのあるのか?)に選ばれることが確実と思われる、「対称性の自発的破れ」です。丸いテーブルに座っていて、誰かが右手にあるコップ(でもナプキンでもなんでもいいけど)を取ったら、全員が右手のものを取らざるを得ない。なーーんていうシュレディンガーの猫の話よりもレアな話が多くの皆さんの耳に入るようになったのは、南部先生のおかげです。
素朴な疑問なんですが、いつから「対称性の自発的破れ」になったんでしょ?
むかーしむかーしに読んだ記憶のある南部先生の本では「対称性の自発的破れ」ではなく「自発的対称性の破れ」と表記していたと思うんだけどなあ。ググってみても、「自発的対称性の破れ」の方が多いし。
まあ、どっちでもいいんですけどね。「対称性の自発的破れ」でも「自発的対称性の破れ」でも、訳語としてどちらが採用されるかは、本来対称性を持っていたりするわけです。
もし、今回のノーベル賞報道がきっかけて、世の中のほとんど(といっても日本だけだが)が「対称性の自発的破れ」になってしまうとしたら、それこそが「対称性の自発的破れ」あるいは「自発的対称性の破れ」でしょう。いや、ちょっと違うか。いや、かなり違うか。
ところで、現在講談社はブルーバックスの「クォーク―素粒子物理はどこまで進んできたか」を大量増刷していると思われます。今は第二版ですね。初版が出た時にワクワクしながら読んだ記憶があります。
おそらく、来週あたりから、本屋さんに平積みされるのではないでしょうか。

